誰かに贈ったものが、世界を通して自分に返ってくる。

わたしたちは、いつもいつも、何かを発している。　

ことばにしても、しなくても。 

意識的にも、無意識にも、どんなに隠していても。

発したエネルギーは、世界を通して自分に返ってくる。　

それがいいとか悪いとかじゃなくて、ただそれだけのこと。　

信頼を贈れば、信頼が　

やさしさを贈れば、やさしさが　

愛を贈れば、愛が返ってくる。　

そう言うと、こんな声が聞こえてくる。　

そんなのおかしいよ！

だって、あの人に愛をあげたのに、ちっとも返してくれないもの！！　

うんうん。

そう言いたくなっちゃうのも、よーくわかる。　

贈った相手から直接は、返ってこないことも、よくある。

というか、そっちのほうが多いかな（笑）。

与えて与えて与えて、すり減るくらいになって

なんかもういいやってあきらめて、忘れたころに

めぐりめぐって、思いもよらぬやさしさが返ってくる

…なんてことだってある。

違うのに！

わたしは、あの人から 愛を返してほしいのに！！　

わたしの思う形で、わたしの欲しいタイミングで！

うんうん。わかるよ。

そう思っちゃうよね。　

けどね。

あなたが与えて与えて与え続けた、

なんにも返してくれなかったあいつも

きっと同じことを思ってたんだろうね。

目の前にある愛を、素直にやりとりできなくて　

今ここにはない愛を欲しがってたんだろうね。　

こころを何かに囚われてしまって

差し出された愛が見えなかったのかもしれないし

そもそも、素直な愛のやりとりなんてものを

見たことも聞いたこともなかったのかもしれない。

だから、いいの。

そんなのは、よくあることだから。　

ただ、そのしくみを知った人から

今度は自分がどうしたいのか、選ぶことができる。 

今、体験していることは

あなたがもともと持っていたものが

形を変えて、時空を超えて、めぐりめぐって現れただけ。　

見た目には、わかりにくいんだけど

その正体は、すべて愛なんだから。

 

　　　　　愛ってなに　

　そうきかれて　語りだした夜　

　　　　今なら　私は

　　　　　ただ笑顔で

　　　　あなたを見つめる　

（2016年7月　八坂圭さんのアートレッスンにて）

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