森の導き
森deセラピーを始めたのは、約2年前。
わたしは、以前からずっと
セミナールームで学ぶよりも、開放的な屋外でワークやったほうが
絶対みんな元気になるよねー!って思ってたんだけど
天候に左右されることや、現地までの移動手段など
いろんな理由で先延ばしにしてたのを
えーい、もう、やっちゃえー!
と、とにかくスタートさせてみた企画。
ありがたいことに、今では初対面の方に
「あ。森を歩いてる人ですよね?」と言われるくらい
わたしのシンボルになっています。
別に、プロの登山ガイドでもない
植物などの知識が深いわけでもない
体力だってごく普通のわたしが
お金をいただいて人を案内することに
当初、ものすごーく抵抗があったんだけど
この森の樹々たちは、わたしのチャレンジを
おおらかに受け入れてくれた。
頂上までの道すがら
わたしは、お気に入りの樹に名前をつけていて
必ず彼らに挨拶をする。
そうするようになったのは、きっかけがある。
森deセラピーを始めるよりさらに何年も前のこと
わたしはいつも、一人でこのお山に登っていた。
体力をつけたかったのと
自分のメンテナンスをしたくて
晴れていて時間がある日は
自転車をとばして、このお山に来ていた。
ある時、どこからか
少女のような笑い声が聞こえてきた。
よく、幼稚園児が遠足にきているので
どこかに子供がいるのかなーと思っていると
そこには、白髪のおばあさんが
きゃっきゃと言いながら、大樹に抱きついていた。
びっくりして固まってるわたしを見ても
そのおばあさんは平気な顔で話し続けた。
「こんにちは!だいすきよ!」
わたしに、ではなく、樹に話しかけてる。
おばあさんなんだけど、妖精みたい。
「樹はねー
話しかけると答えてくれるの
ねー!だいすきよ! キャハハッ」
そのタイミングで葉っぱが揺れて
雨あがりの露がぱらぱらと落ちてきて
おばあさんは両手をあげてはしゃぐ。
「ほらっ 答えてくれた―!
あはははは」
おばあさんは、人間にはあまり興味がないらしく
きゃっきゃと笑いながら、踊るように
わたしを置いて森の奥へと入っていった。
この人、だいぶヤバいぞ・・・
と思いながらも、わたしは
そのおばあさんが去ったあと
周りに誰も人がいないのを確認してから
おそるおそる、大樹に抱きついてみた。
ほえぇぇ~~~(*´Д`)
温泉に入ったときの第一声みたいな
思いがけずでっかい吐息が出てしまい
わたしは一気に、力が抜けた。
あぁ。どうしてわたしは
楽しむはずの余暇の時間にまで
「これが正解」を持ち込んでたんだろう?
自由に好きなように
楽しめばいいじゃないか!
人目を気にせず自由に楽しむのは
今のわたしには当たり前の感覚だけど
当時はとても衝撃的な体験で
わたしは、いまだに
あのおばあさんは森の精の化身だと思ってる。
今思ったんだけど
わたしが森deセラピーでやってることは
あの妖精みたいなおばあさんと同じで
とにかくわたしが率先して楽しんでる。
それができてしまう、この場への信頼が大きい。
だって、ここに来さえすれば
どんな人でも元気になってしまうもの!
と、わたしは本気で思ってる。
チカラを抜いて、好きなように楽しめばいい。
だいすきな人には
素直にだいすき!って抱きついてみたらいい。
それが怖いなら
樹でリハーサルしてみたらいい。
やってごらんよ!
おおらかに受け入れてもらえる感覚を
味わってみたらいい。
そんなやさしい場所は、あなたの身近にも
きっとたくさんある。
わたしは、ここでささやかに
ご縁のある方を案内しています。
森deセラピーはリクエスト開催しているので
ご希望の日程をお知らせくださいね。
秋はまた森の散策が楽しい季節ですよ♪