いのちよおどれ。

自分を知ることは、いのちを知ること、つまり、真理を知ること。

おかあさんの唄をききながら。

 

音楽が、こころを救ってくれる場面は、ほんとうにあると思う。

 

 

音楽はいつだって、そこらじゅうに流れているのだけど

 

自分がいっぱいいっぱいの時は

とてもじゃないけど、音楽など耳に入らない。

 

 

けど、少しでも余裕ができたときに、ふとこころに沁みこむのは

ひとの声だったり、美しい調べだったり、響く音やことばだったりする。

 

そんなときは、まるで乾いたスポンジが水を吸い込むかのように

ものすごい勢いで、乾いたこころを潤してくれる。

 

 

ともすると、ノイズに圧倒されそうな生活の中で

いい音楽には、そんなチカラがあると、わたしは思う。

 

hugheart.hatenablog.com

 

 

きのうは、アンサリーのLIVEに行った。

このひとの声もたたずまいも、ほんとうにやさしくて好き。

 

 

「旅する音楽」と題して、京都のNabowaというバンドとのコラボ。 

バイオリン、ギター、ベース、ドラム&ピアノ編成のこのバンドがまた素敵だった。

 

f:id:hugheart:20160626101613j:plain

 

実際に2児のおかあさんでもあるアンサリーが

「おかあさんの唄」をうたっている最中

思いがこみあげて、ぐっと詰まった瞬間があった。

 

「してあげられること もう なにも ないのかしら・・・」

 

というフレーズをうたう前

 

のみこんだその「間」に、すべてがこもっていた。

 

 

生まれたときから、その子の人生であって 

ずっとそばにいてあげられないことは、わかっている。

いつかは、自分の手を離れて歩いていくのだと。

だからこそ、生きている今を大切に。

 

 

ともに過ごした、とても数え切れない日々の瞬間。

言葉にはならない、思いがあふれてくる。 

 

 あぁ。すべてのおかあさんの思いだなぁと。 

 

ぐっとこらえた思いがこぼれ落ちるように、客席に静かに沁みわたっていった。

 

二度と再現できない、美しい瞬間に立ち会えるから

わたしはやっぱり、ライブが好きなんだ。

 

youtu.be

 

ちょうどその日、セッションで初めてお逢いした方とも

「母として、妻としてよりも、自分の人生を追求する」

というテーマでお話ししていたんだけど。

 

それでもやっぱり、おかあさんは特別な存在だ。

誰にとっても。 

 

みんなみんな、おかあさんから生まれて

みんなみんな、こどもだったんだもの。

 

そんな当たり前のことが、しみじみとこころに沁み入った夜だった。

 

 

おかあさん、ありがとう。 

 

  

 

クービック予約システムから予約する